3月に入るとあたたかくなりニットの出番も徐々に減ってきます。
冬の間お世話になったニットの「毛玉」、そのままにしていませんか?
子供服ブランド「PETITMIG」ライターの桜まるこです。
ニットやセーター、どうしても毛玉ができてしまいますよね。
仕方のないことですが、毛玉があるとあまり見栄えの良いものではありません。
お気に入りのニットやセーターをまた次の冬、すぐに綺麗な状態で着るために、しまう前にきちんとケアしておきましょう。
今回は、ニットの毛玉を取る道具や、取り方・毛玉をできにくくする工夫をご紹介します。
ニットの毛玉の取り方、どんな道具がある?
ニットの毛玉を取るための道具をご紹介します。
いろいろな道具がありますから、毛玉のできている範囲に合わせて使っていきましょう。
毛玉取りブラシ
毛玉取りブラシは、衣類ブラシが毛玉を取れるようになったものです。
洋服ブラシはニットの汚れを落としたり、静電気の予防と、ニットを着た後のお手入れに欠かせないアイテムです。
毛玉取りブラシは、その衣類ブラシが一体化したものだと思っていいでしょう。
毛玉取り器
100均ショップでも取り扱いのある「毛玉取り器」は、毛玉取りの必需品と言っても過言ではないかもしれません。
かなり広範囲の毛玉がとれるので、毛玉がたくさんできている時に活躍してくれるアイテムです。
カミソリ
毛玉を取るためには、安全カミソリやT字カミソリがおすすめです。
ですが、刃がついているため布地を傷める可能性があります。
昔ながらの、刃の部分が露出したカミソリは、布地を切ってしまったり、ケガをしてしまう可能性があるので、使うのは控えてくださいね。
毛玉取り器が無い場合や、毛玉があまり多くない場合におすすめです。
スポンジ
食器洗い用の2層になっているスポンジの硬い方を使います。
毛玉を取る場合には、それなりの硬さが必要なので、100均で売られているスポンジではあまり毛玉が取れなかったそうです。(ママ友談)
硬めのスポンジがある場合は試してみてもいいのですが、毛を引っ張って取ることになるので、あまりおすすめはしません。
糸切はさみ
布を切る断ち切りばさみでも可能ですが、布地を切ってしまう恐れがあるため、毛玉をカットするときには、糸切ハサミを使いましょう。
毛玉の数が少ない時には、すぐに使えますからおすすめです。
粘着シート(通称:コロコロ)
粘着シートも、毛玉のお手入れに使用します。
ですが直接「貼り付けて毛玉を取る」という使い方ではありません。
粘着シートは、補助的な役割として使用します。
衣類ブラシ
衣類ブラシも粘着シートと同じように、補助的な使い方をします。
ニット衣類のお手入れをするときの必需品です。
丁寧なブラッシングは、汚れを落としたり、毛玉をできにくくしてくれます。
使いやすい(握りやすい)ブラシを用意しておきましょう。
ニットの毛玉の取り方
ニットの毛玉を取れる物は、たくさんあります。
そこで、これからそれぞれの使い方をご紹介していきますね。
ニットの毛玉の取り方「ニットやセーターを平らなところに置く」
ニットやセーターの毛玉を取る前に、衣類を平らな場所に置きましょう。
そして、なるべく表面に凹凸ができないように、ニットそのものもできる限り平らにしてください。
ブラシや毛玉取り器だけでなく、カミソリやハサミなどの刃物を使う場合もあります。
それらの道具は、ニットの表面をなでるように使うので、衣類の表面に凹凸があると、飛び出ている布地の部分を誤って切ってしまう恐れがあります。
毛玉を取ればまだ着ることができますが、穴が開いてしまえば着ることができなくなるので、注意してくださいね。
ニットの毛玉の取り方「粘着シートで毛玉を浮かす」
どのアイテムでのお手入れでも、まずは粘着シートを使って、毛玉を少し浮かせていきます。
この時に、シートをニットにべったり付けるのではなく、軽くなでるようにコロコロ転がしていきましょう。
その時に粘着シートを強くニットに押し付けると、シートがべったりくっついてしまって、かえってニットの布地を痛めてしまいますので、注意してくださいね。
毛玉取りブラシでの毛玉の取り方
毛玉取りブラシは、衣類ブラシと同じように、ブラッシングすれば毛玉が取れます。
ここで注意することは、ゴシゴシと強くこすらないことです。
ゴシゴシこすって、強く毛を引っ張ってしまうと、ニットの布地が傷んでしまいますから、優しくなでるようにブラッシングしてくださいね。
毛玉取り器での毛玉の取り方
粘着シートで毛玉を浮かせてから、なでるように優しく剃っていきます。
何度も同じところをなでないように注意してくださいね。
剃った後の毛玉は、剃る部分の下のケースに入りますので、こまめに捨てましょう。
カミソリでの毛玉の取り方
カミソリは刃が露出していない、T字タイプや安全カミソリ(安全に使えるもの)を使用します。
ニットに刃を立てないように、優しくなでるように動かします。
押し付けて動かすと、ニットが破れますので、注意してくださいね。
スポンジでの毛玉の取り方
二層になっている片方が硬い部分を、ニットにこするように撫でます。
そうすると、硬い部分に毛玉が絡まり、ニットの毛玉がとれる仕組みです。
糸切はさみでの毛玉の取り方
毛玉が少ない場合におすすめです。
使い方は簡単で、出来ている毛玉をカットするだけ。
ただし、毛玉を引っ張りすぎないように、布地に触れないようにカットしていきましょう。
毛玉の数が多い場合は、カットしていくだけで疲れてしまうので、他の方法でカットしていきましょう。
ニットの毛玉はなぜできる?
ニットの毛玉はなぜできるのでしょうか。
ニットの毛玉のでき方
布がこすれて「摩擦」が起こることで、毛玉が生まれます。
布地の毛がこすれ合って静電気が発生し、絡まり合い団子状態になったものができます。
これが毛玉です。
ニットの毛玉がよくできる部分
ニットの毛玉は、摩擦によってできます。
ですので、こすれやすい部分に毛玉ができやすいのです。
【ニットに毛玉ができやすい部分】
- 脇の下
- 背中
- 肩
脇の下は、ニットやセーターだけでなく、フリースでもよくできますね。
腕の上げ下ろしや、歩くときにこすれるので、一番できやすい部分です。
ですが、意外と背中の部分もできやすいのですよ。
それは、椅子に座る・上着を着る・リュックを背負うなどの、普段の生活の些細な行動でもこすれ合ってしまうからです。
肩の部分も、ショルダーバッグやリュックを背負っていると、こすれて毛玉ができやすいので、しっかりお手入れをしていきましょう。
ニットの毛玉のできにくくする工夫
ニットがこすれ合うことで、毛玉ができます。
ならば、こすれ合わないようにすれば毛玉はできませんが、できなくすることは、かなり難しいです。
ですが、できにくくするお手入れ方法と、ほんの少し気を付けておくだけで、できにくくすることはできます。
アウターは少し大きめを着る
ニットやセーターを着ている時には、なるべくゆったり目のアウターを着ましょう。
摩擦を起こさないようにするためには、なるべく触れ合う面を少なくする必要があります。
ですので、ニットやセーターの上に着るアウターは、少しゆとりのあるものが良いでしょう。
お手入れ(ブラッシング)をきちんとする
毛玉は、摩擦によって毛が絡まることでできます。
ですので、ニットやセーターを着た後は、絡まっている毛をほどくために、しっかりブラッシングをしていきましょう。
ブラッシングをすることで、絡まり始めていた毛をほどき、静電気をおこしにくくすることができますので、使いやすい衣類ブラシを用意して、毛の流れに沿って、優しくなでるようにお手入れをしていきましょう。
ニットの毛玉の取り方|まとめ
今回は、ニットの毛玉を取る道具や、取り方・毛玉をできにくくする工夫をご紹介しました。
ニットやセーターの毛玉は、日々の生活をしていく時に生じる「摩擦」が原因でできます。
出来てしまった毛玉は、毛玉の出来ている範囲や数に合わせた道具で、優しくお手入れをしていきましょう。
手で毛玉を切ることは、繊維を痛めてしまいますから、やめておきましょうね。